スーパームダアイテムの発見
カイワレ
魔人さん・・。
魔人
ん?どうした。
浮かない顔をしているが。
浮かない顔をしているが。
カイワレ
実は、これまで教えてもらった収納の整理の方法を、自分でもやってみようと思って、
以前の例にならって文具を整理してみたんです。
以前の例にならって文具を整理してみたんです。
魔人
ほう。そうか。
カイワレ
とりあえず文具が入っている収納を整理して。
カイワレ
その後に、その収納に文具を集約しようと思って、部屋のあちこちに散らばっている文具を集めはじめて・・。
魔人
ふむ。
カイワレ
そしたら、なんかマッキー極細がやたらといっぱい出てきたんです。いろんなところから。
結局数えたら10本もあって・・。
結局数えたら10本もあって・・。
カイワレ
なんでボクはこんなにもマッキー極細を持っているんだろう・・、って、悲しくなってきました。
魔人
・・・ククク。
魔人
マッキー極細か・・。ククク。
フハハハハ。すばらしいぞ。
フハハハハ。すばらしいぞ。
カイワレ
・・ってなんでですか。
人が悲しみに暮れているっていうのに。
人が悲しみに暮れているっていうのに。
魔人
クク・・。
まず、お前はマッキー極細が10本出てきたと言って嘆いていたが・・。
この、『マッキー極細が10本出てくる現象』は、実は珍しいことでも何でもない。
まず、お前はマッキー極細が10本出てきたと言って嘆いていたが・・。
この、『マッキー極細が10本出てくる現象』は、実は珍しいことでも何でもない。
カイワレ
マッキー極細が10本出てくる現象・・。
魔人
人間の多くは、似たようなことを体験している。
魔人
店で見かけるとつい買ってしまう、とか
何らかのきっかけで買ってしまう、とか、
そんな風にして、いつの間にか異常なほどたくさん所持してしまっている物。
いわば、『スーパームダアイテム』とでも呼ぶべき物だな。
何らかのきっかけで買ってしまう、とか、
そんな風にして、いつの間にか異常なほどたくさん所持してしまっている物。
いわば、『スーパームダアイテム』とでも呼ぶべき物だな。
カイワレ
スーパー・・・ムダアイテム・・。
魔人
このスーパームダアイテムがどんなアイテムかは、人によって異なる。
魔人
よくあるのが、例えば、
・ボールペン
・カッター
・携帯の充電ケーブル
・リップスティック
・SDカード
・ビニール傘
・メモ帳
・ネイル用品
・ワイシャツ
・ボーダー柄の服
こういう物だな。
・ボールペン
・カッター
・携帯の充電ケーブル
・リップスティック
・SDカード
・ビニール傘
・メモ帳
・ネイル用品
・ワイシャツ
・ボーダー柄の服
こういう物だな。
魔人
それが、お前の場合はマッキー極細だったというわけだ。
魔人
異常な数を持っているってことを本人が自覚しているケースもあるし、自覚していないケースもある。
スーパームダアイテムを自覚していない人間が、物の整理をすることによって、その存在に初めて気づいたとき、驚き、そして愕然とする。
今のお前のように・・。
スーパームダアイテムを自覚していない人間が、物の整理をすることによって、その存在に初めて気づいたとき、驚き、そして愕然とする。
今のお前のように・・。
カイワレ
はあ・・・。
魔人
しかし、必要以上に落ち込むことはない。
スーパームダアイテムの存在に気づけたことは、実は大きな成果だからだ。
スーパームダアイテムの存在に気づけたことは、実は大きな成果だからだ。
魔人
そもそも、考えてもみろよ。
いくらムダに多く買っているといっても、それだけの数のマッキー極細が出てくるってのは異常なことだろ?
いくらムダに多く買っているといっても、それだけの数のマッキー極細が出てくるってのは異常なことだろ?
魔人
これだけ買ってしまっているということは、買うまでの何らかのメカニズムがある可能性が高い。
マッキー極細を購入するにいたる、心理的なパターンや行動のパターンがあるということだ。
マッキー極細を購入するにいたる、心理的なパターンや行動のパターンがあるということだ。
魔人
お前がなぜこんなにマッキー極細を買ってしまうのか、そのパターンを自己分析してみることだ。
これは、自分自身の行動パターンを客観的に分析するための、とてもいい材料なんだ。
そのパターンに気付くことができれば、ムダな買い物を防ぐ大きな力となるだろう。
これは、自分自身の行動パターンを客観的に分析するための、とてもいい材料なんだ。
そのパターンに気付くことができれば、ムダな買い物を防ぐ大きな力となるだろう。
ムダな買い物を自己分析する
魔人
お前がなぜこんなにマッキー極細を買ってしまうのか、その理由について心当たりはあるか?
カイワレ
そうですね・・。
マッキー極細の、細いほうの書き心地がなんとなく好きだからよく使うんですけど、
マッキー極細の、細いほうの書き心地がなんとなく好きだからよく使うんですけど、
カイワレ
部屋が汚いせいで、すぐにどこかに埋もれて見つからなくなっちゃうんですよね・・。
だから、コンビニとかで買い物するときに、ついでに買うことが多い気がします。
だから、コンビニとかで買い物するときに、ついでに買うことが多い気がします。
カイワレ
どうせすぐになくすから、予備として買っておこう、っていう理由でも買っちゃいますね。
魔人
なるほどな。
魔人
なくしては買い、なくしては買い、とやっているうちに、どんどん増えてしまっていたわけだな。
カイワレ
あ、あと、紙に書いても裏うつりしないタイプのやつとか、そういう新商品が売ってたりすると、試してみたくて買っちゃいますね。
魔人
フム・・。
魔人
物を買うときの思考パターンとしてよくあるのは、例えばこういうものだろう。
・安い物だから
・いくつあっても困る物じゃないから
・緊急で必要だから
・限定商品だから
・珍しいから
・セールしているから
・安い物だから
・いくつあっても困る物じゃないから
・緊急で必要だから
・限定商品だから
・珍しいから
・セールしているから
魔人
たとえこういう理由があったとしても、それを買うことがはたして正解だったのだろうか?
結果的に、ムダな買い物になってしまってはいないだろうか?
結果的に、ムダな買い物になってしまってはいないだろうか?
魔人
そして・・、
別に必要じゃないけど、なんとなく欲しいと思ったときに、こういう理由をつけて正当化してその物欲を満たしているだけ、ではないだろうか?
別に必要じゃないけど、なんとなく欲しいと思ったときに、こういう理由をつけて正当化してその物欲を満たしているだけ、ではないだろうか?
魔人
ムダな買い物をしてしまった自分を責めてもあまり意味がない。同じことを繰り返さないためには、その背景にあるパターンに気付くことだ。
そのパターンの中に、前進するためのヒントが隠されているだろう。
そのパターンの中に、前進するためのヒントが隠されているだろう。
ムダな買い物が無くなる
魔人
スーパームダアイテムは、まさにムダの象徴のような物だ。
だが、そうであるからこそ、このムダをなくすことで得られるメリットも大きい。
だが、そうであるからこそ、このムダをなくすことで得られるメリットも大きい。
魔人
一番わかりやすいメリットは、ムダな物を買わなくなればその分の出費が無くなるってことだな。
魔人
もし、お前が今日コンビニに行ったとして、そこでマッキー極細を見かけたら、それを買いたいと思うか?
カイワレ
いえ、思わないですよ。
すでにこんなに持っているから、もうたくさんです・・。
すでにこんなに持っているから、もうたくさんです・・。
魔人
そうだろう。もううんざりして、そのアイテムをむやみに買うことは無くなるよな。
ムダに気づきさえすれば、それ以上のムダは避けられるということだ。
つまり、『ムダに気づけること』が重要なんだ。
ムダに気づきさえすれば、それ以上のムダは避けられるということだ。
つまり、『ムダに気づけること』が重要なんだ。
魔人
お前が収納の整理をして、所持品の数を把握できたことによってスーパームダアイテムに気づけた。
もうマッキー極細をむやみに買わなくてすむのは、収納を整理したことの恩恵だ。
もうマッキー極細をむやみに買わなくてすむのは、収納を整理したことの恩恵だ。
魔人
そしてこれは、スーパームダアイテムに限ったことではないぞ。
どんな物であっても、所持品の把握がきっちりできていれば、ムダに買うことはほとんどなくなる。
どんな物であっても、所持品の把握がきっちりできていれば、ムダに買うことはほとんどなくなる。
魔人
店頭で「あ、これ欲しいな」と思ったとき、それを買うことがムダかどうかをしっかり判断できるようになるからだ。
魔人
例えば、何かを買うかどうか迷っているときに、こんなことを考えるようになる。
「もう十分にもっているから、買うのはやめよう」とか、
「今、家にある物はかなりボロくなったから、これを買って古いやつは捨てよう」とか、
「買ったとしても置き場所がないな。今回は見送ろう」とか。
買うにせよ買わないにせよ、より的確な判断ができるようになるだろう。
「もう十分にもっているから、買うのはやめよう」とか、
「今、家にある物はかなりボロくなったから、これを買って古いやつは捨てよう」とか、
「買ったとしても置き場所がないな。今回は見送ろう」とか。
買うにせよ買わないにせよ、より的確な判断ができるようになるだろう。
物は必要な分だけあればいい
魔人
もう一点、ムダな買い物をしないために大切なことは、『必要な分しか持たない』ということだ。
魔人
なんとなく好みだから買う、とか、安売りをしているから買う、というような買い物をしていると、使い切れないほど物がたまってしまうものだ。
魔人
そうではなくて、例えば、
洗剤がもうすぐ無くなるから買う、
ヘッドフォンが壊れてしまったから新しい物を買う、
というように、『補充する買い方』であればムダがない。
洗剤がもうすぐ無くなるから買う、
ヘッドフォンが壊れてしまったから新しい物を買う、
というように、『補充する買い方』であればムダがない。
魔人
必要なだけの物を持って、それを使い切る。
無くなるときに補充する。
ムダの無い消費の仕方とはそういうものだ。
無くなるときに補充する。
ムダの無い消費の仕方とはそういうものだ。
カイワレ
でも、予備は持っておいたほうがいいですよね?もしものときのために。
魔人
いや、よほどの理由がない限り、予備の物を買う必要はない。
なぜかというと、大概の物は簡単に調達できるからだ。
なぜかというと、大概の物は簡単に調達できるからだ。
魔人
コンビニ、ドラッグストア、ホームセンター、100円ショップ、ネットショッピング。
必要な物が発生した場合でも、基本的に数日以内に調達できるだろ?
特に、小物であれば、大概の物は100円ショップで手に入る。
必要な物が発生した場合でも、基本的に数日以内に調達できるだろ?
特に、小物であれば、大概の物は100円ショップで手に入る。
魔人
100円ショップを倉庫代わりに考えてしまえばいいんだ。
必要になればその時に買えばいい。この考え方で大概のことは問題ない。
特に、コンビニで売っている物であれば、夜間や緊急時でもすぐに手に入れられる。
そう考えれば、そもそも、予備をあらかじめ所持しておく、ということの必要性がほとんど無くなってしまう。
必要になればその時に買えばいい。この考え方で大概のことは問題ない。
特に、コンビニで売っている物であれば、夜間や緊急時でもすぐに手に入れられる。
そう考えれば、そもそも、予備をあらかじめ所持しておく、ということの必要性がほとんど無くなってしまう。
魔人
予備の物を買おうとしているときには、その必要性をよく吟味することだな。
予備とストックとの違い
魔人
ただ、『もしものための予備』じゃなくて『ストック』と呼ぶべき物の場合は、ある程度の量を持っておいたほうが便利だろう。
カイワレ
予備とストックってどう違うんですか?
魔人
ここでオレが言っている『予備』というのは、例えば、
いつも使っている腕時計が、壊れたり電池が無くなったりしたときのために、別の腕時計を持っておく、というような、『もしものための替え』だな。
いつも使っている腕時計が、壊れたり電池が無くなったりしたときのために、別の腕時計を持っておく、というような、『もしものための替え』だな。
魔人
それに対して『ストック』は、例えば、
電池や台所スポンジのような交換頻度の高い物とか、
ティッシュペーパーとかトイレットペーパーのように、消費する見通しが立っている消耗品、
こういう物を買い置き、備蓄しておくことだ。
電池や台所スポンジのような交換頻度の高い物とか、
ティッシュペーパーとかトイレットペーパーのように、消費する見通しが立っている消耗品、
こういう物を買い置き、備蓄しておくことだ。
魔人
まあ、ストックについても、過剰に持っていても、かさばるだけで良いことはほとんどない。
魔人
トイレットペーパーを切らしてしまったら悲惨なことになるが、だからといって100ロールを買い置きしても、ジャマになるだけだしな・・。
切らしてしまわない程度に持っていれば十分なんだ。
切らしてしまわない程度に持っていれば十分なんだ。
魔人
結局、今持っている所持品の数量を把握して、必要な分だけを補充する、この基本的な考え方は変わらない。
魔人の教え まとめ
- 多くの人間にとって、いつの間にか異常なほどたくさん所持してしまっている、いわゆるスーパームダアイテムがあり、それがどんなアイテムかは人によって異なる。
- スーパームダアイテムには、それを購入するにいたる心理的なパターンや行動のパターンがある可能性が高い。
- 購入にいたるパターンを自己分析することで、ムダな買い物を繰り返さないためのヒントを探す。
- 所持品の把握がきっちりできていればムダな買い物はほとんどなくなる。
- 補充する買い方をすればムダがない。
- よほどの理由がない限り、予備の物を買う必要はない。
- 『もしもの時のための予備』ではなく『ストック』の場合はある程度の量を持っておいたほうが便利だが、切らしてしまわない程度に持っていれば十分。